コウナイ陵辱:二日目(2.恋人繋ぎモーニング編)

開け放たれた縦型ブラインドの隙間から柔らかな陽光が降り注ぎ、リビングルームに健康的な朝の訪れを伝えている。 「気持ちのいい朝ッスねぇ」 食卓テーブルに着いたタロウは伸びをしながらそう呟くと、運ばれてきたモーニングプレートを見て満足げに頷いた。 四つ切りにされたレーズン食パン、こんがり焼けたベーコンエッグ、彩り鮮やかな緑黄色サラダ。 どれも食べ慣れた感のあるメニューだが、ゆえにこそ腹の虫は急かすようにグゥと唸る。 「……ホントにやらなきゃダメなの……?」 コルク製のコースターの上に熱々のコーヒーカップを置き並べながら、上下黒色の下着を着けたシオリが不安げな声で囁く。 食卓に配膳されたのは一食のみ。つまり、タロウの分だけだ。 「昨日も同じコトやったんだから、別に今更怖がることでもないっしょ」 「そうは言っても、昨日はその、私からだったし……」 シオリはモジモジと太腿を擦り合わせながら、何か訴えたげな視線をタロウに投げている。 タロウはそれをチラリと横目で受け流しただけで、すぐに眼下の朝餉に視線を戻した。 牝の色香を漂わせた熱っぽい表情は、つい一時間ほど前に命じた口淫奉仕の余韻がよほど残っていると見える。 僅か一日足らずの調教でここまでの成果が上がるとは。 自らの手腕を讃えつつ、タロウは子供らしく砂糖とクリープを目一杯加えながら、カップの縁をズズっと啜った。 乾いていた口内が潤うと、彼の手は自然とシオリの臀部に伸びていた。 黒いレース付きの下着が無骨な男指でグイッと引っ張られると、ちょうど手一本分の隙間が空く。 「んんっ!? ちょ、ちょっと……っ!」 「大丈夫、これは単なるお触りッスから……はむっ」 空いている方の手で器用にパンを食しながら、タロウは下着の中へと滑りこませた手の平を蠢かし、 もっちりとした柔尻を我が物のように弄んでいく。 「さ、触っていいなんて、私は一言も言ってないわよ……っ、んぁっ!」 「んぐんぐ……性欲解消するだけの穴人形を弄るのに、なんで許可なんか要るんスか。  それよりほら見て下さいよ、アイツら」 するりとスライドさせた指腹で陰核を押し潰し、そこから上がる悲鳴を楽しんだ後、タロウは顎で隣部屋のソファーを示した。 そこには真ん中に一人分のスペースを空けつつ、両サイドにドッシリと座り込んだジロウとサブロウの姿があった。 ジロウはラーメン屋の店主のように腕を組みつつ、サブロウは眼鏡の弦に中指を添えながら、主賓の登場を今か今かと待ちわびている。 「あんなにチ●ポ勃起させながら、センセが来るのを待ってるんスよ?」 「……うぁ……っ、ぅ……っ」 いやらしく動いていたタロウの手が尻たぶから離れた後も、シオリは未だビクビクっと腰を震わせて、声にならない喘ぎを発している。 視線の先には、形状や長さは違えど逞しく聳え立つ、男の象徴がある。 「んじゃ俺はここで見てますから、彼らに食事を『食べさせて貰って』くださいね、神代センセ♪」 「…………っ」 食卓の前で立ち竦んでいたシオリの肩を、タロウがポンと軽く叩いた。 それに押されるが如く、彼女の足もゆっくりとだが動き出す。 既にキッチンに用意していた二人分のプレートを手に取ると、まるで魅入られたように自分から彼らの居るソファーの前へと歩み寄り、 丁重に配膳を済ませてから二人の間へすとんと座った。 「ふ、ふひひ、いらっしゃい、シオリ先生っ」 「待ちくたびれてチ●ポが萎びるところでしたよ」 「…………」 シオリは無言のまま、両脇から発せられる雄臭いニオイに誘われて、眼下にある二本のペニスを横目でチラチラと交互に窺った。 それは萎びるどころか、今にも爆発しそうなくらいに張り詰めている。 思わず生唾を飲んでしまいそうになるのを堪えつつ、彼女は蚊の鳴くような声で呟いた。 「……ごはん」 「え、なんですって?」 耳の後ろに手を当て、聞こえないという大袈裟なジェスチャーを取ってみせるサブロウの真横で、シオリは顔を赤らめながら叫んだ。 「ご……ごはんを私に食べさせるんでしょ!」 「ど、どど、どうやって?」 今度はジロウが、とぼけたフリをしてシオリに尋ねた。あくまで彼女の口から言わせるつもりなのだろう。 シオリは結んだ両拳を膝の上に乗せ、さながら面接官の前で緊張しきった就活生のような格好を保ちながら、 観念したように言葉を紡いでいく。 「貴方達が交互にっ、口移しでっ、私に朝ごはんを食べさせるのぉっ!」 「ほう、ではその時の神代教諭の手の位置は何処にあるのですか?  まさかただその辺にブラブラと下ろしておくなんて無粋な真似は、しませんよね?」 ずいっと横からサブロウの顔が接近し、シオリの肩がビクリと跳ねる。 このあからさまな念押しは、彼提案の『食事作法』が暗に排されようとしていたことへの、怒りの示唆でもあった。 冷たいレンズの奥から発せられる抜身の刀のような鋭い眼光に、シオリは完全に射竦められてしまう。 「うっ……て、手の……位置は……っ」 おずおずと口を開くシオリだが、その顔に浮かぶのは恐怖ではなく羞恥の色だ。 真っ赤に紅潮させた頬を小さく震わせながら、彼女はそっと両脇にある二人の腕に、それぞれ近しい方の手を伸ばした。 「……んっ」 「おほっ!」 「くく」 両脇から湧き上がる歓喜の声。 シオリの右手とジロウの左手が、シオリの左手とサブロウの右手が、計四本の手が腕組みを通して密に重なり、恋人繋ぎの体を成した。 途端、シオリの背筋にゾクゾクと嫌悪感が走る。だが、これだけでは済まないのがサブロウの恐ろしき変態性だ。 「まだ足りませんよねぇ、手を繋ぐだけでは、えぇ」 「ぅ……、て……手の位置は……っ」 シオリは両脇に絡めた腕を同時に持ち上げ、恋人繋ぎを保ったまま斜め前方へと器用に移動させた。 その歪なクレーンゲームのアームが向かう先は勿論、そそり立った二人のペニスの上だ。 虚ろな目つきの中、シオリは狙いを定めてアームを下ろす。 「……っ、こ、ここ……っ!」 「んほぉっっ!!?」 「むむっ、この刺激は……我が発想ながら素晴らしい……っ!」 四指を絡み合わせた二人分の手の平が彼らのペニスをズルンと摩擦すると、両脇から再び歓喜の嬌声が上がった。 昨日散々出しておきながら、しかも小一時間前の目覚ましディープキスでもしっかりと濃厚な精子を吐き出したばかりだというのに、 ジロウとサブロウの愚息は逞しく、それでいて若々しく聳え立っている。 「……っ、こ、これでいいでしょう……?」 仕上げに、余っていた親指をキュッと締めあげるように巻き付かせると、手コキオナホの完成だ。 既にシオリの両手の平には早鐘のような脈打ちが伝わってきており、このまま上下に擦ればすぐに射精に到れることも分かっている。 だが、彼女はあえて自分から動くことはせず、両脇に控えた陵辱人の指示を律儀に待った。 「ふひひ、そ、それじゃ……ぼ、僕の方から食べさせてあげるねっ……♪」 シオリの殊勝な態度を見て、我慢できなくなったのだろう。先に動いたのはジロウだった。 プレートにはナイフやフォーク、それに箸といった食器類が一通り揃っていたが、彼はそれらに見向きもせず、 いきなりベーコンエッグを素手で掴むと、スナック菓子よろしく自らの大口に放り込んだ。 「んぐっ、もっちゅ、もっちゅ……っ、ふふん♪」 「ひぅっ……!?」 そのおぞましい光景と咀嚼音を目の当たりにして、彼の手とペニスで連結していたシオリの右手がビクンと跳ねる。 普通の人間の感性なら、まずは小手調べに食パンからだろうと予測していた彼女の脳内は、早くも危険信号を発し始めた。 「何をしているのですか、神代教諭。  ほら、折角ジロウさんが『ごはん』を用意して下さったのですから、お口を開いて待ち受けてあげないと」 「んんぅっ……、ぅぁ……、ぅぅ……〜〜……」 左の耳裏から叱りつけるような囁きが伝達されると、シオリは観念したように口を大きく開いた。 サブロウはなおも注文を付ける。 「食事の前の挨拶は?」 「んがぅ……い、いたらき、まふ……っ、んむぅ!?」 言い終えた直後、ジロウの分厚い唇がシオリの唇にピタリと重なり、 筆舌に尽くしがたい汁音が彼女の口内に流れ込んでいく。 「んむぐっ!? んっ、んんぅぅぅっっ!!?」 その食感は間違いなく半熟だった卵のモノだが、ジロウの粘濃い唾液と混ざってしまえば味などあってないようなものだ。 「んぐっ……むぅぅ〜〜……ん〜〜……ぅ、……ごくっ!」 それをシオリは口内に貯めこんだまま、暫く飲み込まずに放置していたが、 やがて耐え切れなくなってか、ゴクンと勢い良く喉を鳴らした。 「はぁ、はぁ……」 「どうでしたか、お味の方は?」 「ふ……ふん、私が作ったのだから美味しいに決まってるじゃない」 横目でサブロウを睨みながら、どこか誇らしげに言うシオリだったが、口端から涎と黄身の混合液を垂らしていては迫力も何もない。 無論、両手は二人の手とペニスを握ったままだ。 「それは何より。ではそのままジロウさんとのお食事を続けてください」 「うっ……ま、まだやるの……?」 「なにせほら、ジロウさんの口にはまだベーコンが残っていますから」 「…………??」 言われてシオリが視線を戻すと、そこには細長いベーコンの端を咥えたまま、鼻息荒く彼女を見つめているジロウの姿があった。 まるで好物のビーフジャーキーを口から垂らした大型肥満犬のようだ。 「んふっ、ふっふっ、むふううううう……っっ」 「き、気持ち悪いわ……何がしたいのよ……っ!?」 「ふむ、私が推測するところ、どうやらあの余った先端部分を神代教諭にも咥えてもらって、  いわゆるポッキーゲームのようにお互いに食べ合いたいというのでしょう。そうですよね、ジロウさん?」 「むっふーーーっっ♪」 サブロウの仮説を聞いたジロウは、大きく鼻息を吐きながら二人の顔の前でコクコクと頷いた。 「らしいです。さぁ神代教諭、食事が冷めてしまう前に――」 「……ぅぅ、分かったわよ、すればいいんでしょう……」 二人の馬鹿馬鹿しいやり取りに気を削がれたシオリは愚痴愚痴と呟きつつも、素直にベーコンの端を口に咥えた。 「それと、相手の様子も見ながら『手の方』も動かしてあげてくださいね」 「…………っ」 横から囁かれるサブロウの余計な一言には応えず、シオリはゆっくりとベーコンを端から食べ進めていく。 「ん……はむ……っ、んっ、んんっ……」 しゅっ……しゅっ……しゅっ……。 その間、彼女の右手は自然と上下に動き、絡みあった手とペニスに程よい摩擦刺激を与えていく。 ジロウからすれば半分は慣れ親しんだ自分の手、もう半分は愛しい女教師の手というなんとも絶妙な手淫環境だったが、 それが意外と好評らしく、挟まれたペニスはぐんぐんと張り詰めていった。 「はぐっ……んむっ……こくっ……」 やがてベーコンの残長が爪先ほどになると、足りない分は互いの舌を交えて補うようになった。 「んぶっ、ちゅぶぶっ、し、しぇんしぇっ、シオリしぇんせいのベーコン……っ、美味しすぎるよぉ……っっ!」 しゅこっ、しゅこしゅこっ、しゅっしゅっ……。 二人の興奮度の高まりに比例して、ペニスの扱きも早くなる。 お互いの指を絡ませ、手の平でパクリと挟み込んだ擬似オナホールを協力して動かしていくうちに、 いつしかシオリの心の中にも過激で淫らな気分が湧き上がっていた。 「むふっ……じゅるるっ、じゅぱっ……、に……二ノ宮くんのも……はむっ、美味しいわよ……っ」 言わされたのではなく、不意に口を付いて出た言葉。 すなわち本音の告白が合わさった唇の隙間から漏れ出るくらい、シオリは口吸い手コキに傾倒していた。 どちらも半身を乗り出すほどに汗ばんだ肌を密着させ、止めどなく溢れる唾液をぶちゃぶちゃと相手の唇と歯に塗りこんでいく。 その痴態を遠い食卓から呑気に眺めている影もあれば、すぐ隣で所在なさげにしている影もある。 「くく、そこまでお二方が熱心に興じられては、さすがの私も少々羨ましく感じてしまいますなぁ」 それまで傍観者に徹していたサブロウは不貞腐れたように呟くと、 余っているパンの切れ端を口に含み、もしゃもしゃと入念に咀嚼した。 「神代教諭、ジロウさん、次は私の番ですよ」 「んむっ、み、三津田くぅん……っ」 そう言って彼は強引に二人の間に割って入ると、 離乳食のように柔らかくなったレーズン食パンをシオリの口内へ次々注ぎ入れていく。 「んぐっ、ん、んむぅぅ〜〜……そ、そんなにいっぱい……たべりゃれない……わよぉ……っ、  はぁむ、っ、じゅずぞぞっ、むぐっ……っ、んふぅ……」 「あっ、ず、ずるいぞ! 僕だって……っ!」 負けじとジロウもパンの切れ端を掴むと、すぐさまぐちゃぐちゃと凄惨な音を響かせて咀嚼し、 それを舌ごとシオリの口内へ強引に突っ込んだ。 「むぶーっ、じゅぞぞぞっ、むぐむぐっ、しぇんしぇぇっ、  ぼ、ぼぼ、僕のパンの方がサブロウくんのより絶対お、美味しいですよねっ、はぐぅっ!」 「何を言いますか、ジロウさん。私の方が柔らかく細かに咀嚼しているのですから、どちらが上かと訊くまでもない。  それより、今は私の番なのですから引っ込んでてください。正直、邪魔ですっ、むぐふぅっ!」 汚らわしい男たちは互いに口角泡を飛ばしながら、両者一歩も譲らずに相対していたが、 そのとてつもなく醜い争いは不意に股間に伸びたしなやかな手の動きによって、強制的に終焉を迎えさせられた。 「はむっ、むぐっ、ちゅるるるっ、ごくっ、こきゅんっ……もぅ、どちらのパンも美味しいから……喧嘩なんてしないで……むちゅっ、  一緒に気持ち良くなれば……いいのよ……ちゅるるるっっ」 しゅっしゅっしゅっしゅ……っっ。 それまでより一段とペースを上げて、シオリが二人のペニスを激しく擦り始めた。 同時に、口元に集まっていた彼らの舌を纏めて吸引し、絶頂への餌とする。 「むふううう……、ぐぐ、そ、そんらに激しく、扱かれ……はら……っ!?」 「あぐっ、あっあっ、イグっ、イッちゃうよっ、シオリしぇんしぇぇっっ!」 「……れろれろぅ、いいわよ……私の手とキスで……イッちゃいなさい……んちぅぅぅ」 二人の無様な喘ぎ声を聞いて、シオリは妖しげに微笑むと、真赤に艶めく唇で二人分の舌先をパクンと挟み、それらを一気に吸引した。 まるでバキュームフェラのような狭窄感が閃光となって二人の脳裏に走る。 瞬間、シオリの手の中で膨れ上がっていた彼らのペニスはピンと直立不動の形になり、その僅か数秒後には果てていた。 「あ〜〜〜〜っっ、あああぁぁぁっっ〜〜〜〜〜!!!!?」 情けない断末魔は一体どちらのものだったのか。 性的絶頂を感じた二人は似通った幸福の表情を浮かべながら、ソファーに背をもたれて天井を仰いだ。 股間から放たれた精子はピュルピュルと噴水のように高く迸り、唯一手付かずだったサラダボウルの上に降り掛かる。 「あっ……、んぅぅ……」 射精後の余韻でビクビクと震えるペニスを優しく握りつつ、シオリはそれを名残惜しげに見送る。 実はあのサラダは彼女の好物だった。 残すくらいなら後でこっそり食べようと思っていたが、その前にあんな臭いドレッシングが掛かってしまうとは。 「…………ごくっ」 シオリは精液まみれになったサラダを見つめながら、盛大に喉を鳴らした。 見様によっては美味しそうに見えなくもない。いや、それはきっと錯覚だ。 口に入れればおぞましい味が広がるに決まっている……。 「――もしかして、サラダも食べてみたいですか?」 「っ!?」 ビクリと肩を強張らせて、シオリが左の方を振り向くと、余韻から復活したサブロウが悪辣な笑みを浮かべていた。 「ち、違うわよ……そんな……、だ、だってもう、食べられないし……」 シオリはしどろもどろに答えるが、当然サブロウは納得せずに問いを重ねてくる。 「ほう、それはどうしてですか?」 「どうしてって、決まってるじゃない、貴方達の汚い精液が掛かっちゃったから……」 「精液くらい、昨日散々飲んだじゃないですか。それこそ、ゲップが出るくらいに……くく」 「うぐ……っっ」 シオリは憎々しげに彼を睨みつけるが、それは図星と認めているも同然の反応だった。 確かに、今の彼女は精飲如きに抵抗は無い。しかし、それを自ら望むのにはまだ辛うじて反発心があった。 良い切り返しも思いつかず、ただ駄々っ子のように目を釣り上げながら黙っているシオリを見て、 サブロウは賢しくもその心の機微を読み取った。 「あぁ、そうか。なら命じてしまえば良い訳ですね? 『そのサラダを私の前で食べなさい』と」 「……っ!?」 「ほら、これで神代教諭の体裁は保たれましたよ。どうぞ、お食べなさい」 「ふ、ふざ……っ」 ふざけないで、と続けようとしたが、シオリの口は思うように動かない。 パクパクと開閉して出てきたのは、涎だけだった。慌てて手の甲で拭ってみても、涎は絶えず彼女の口から漏れ出てくる。 それを小馬鹿にするかのように、サブロウの眼鏡がクイッと上向いた。 「……ぅ、ぅぅぅ〜〜……っっ」 「いいんですか? このままだと残飯として捨てられてしまいますよ? それはなんとも勿体無いですねぇ」 「……勿体、無い……」 勿体無いという言葉に、シオリがピクリと反応を示す。 してやったりと、サブロウは眼鏡の奥で瞳を細めた。 「えぇ、勿体無いでしょう?」 「……そう、折角作ったのに、捨てるなんて……勿体無い……じゃない」 「食べましょう、神代教諭。私とジロウさんの精液ドレッシングがたっぷり掛かった、美味しいサラダを……くく」 「食べる……食べなきゃ……だって勿体無いもの……ん、んぐ……っ」 グルグルと錯乱したように瞳を渦巻かせながら、 シオリはたっぷりと精液の掛かったレタスを摘むと、恐る恐る口に入れてみた。 「……、はむっ……むぐっ……、うぇぇ……っ」 シャキシャキとした歯ごたえ、瑞々しい野菜の味わい、そして噎せ返るような精液の臭味。 確かに想像通りのおぞましい味だ。 噛む度、奥歯には不快な粘りが広がり、野菜本来の美味しさなど何処ぞへ消え去ったかのように感じなくなる。 なのにシオリは、次々とサラダを摘んでは口に運び入れていった。 「もぐっ……くちゅ……っ、えうっ、むぐむぐっ……ごくんっ」 「どうですか、サラダの味は?」 「はむっ、んぐっ……苦くて…ぇ、鼻が曲がりそうなくらい臭いけど…ぉ……、  とっても……ちゅるるっ、ごくんっ……、美味しい……っ」 サブロウの質問に、シオリは唇に付いた精液を舌で舐め取りつつ、満面の笑みで答えた。 そのインモラルな艶姿を見ながら、サブロウは早くも復活しつつあるペニスを扱いている。 自分が出した精液を調味料に、トマトやかぼちゃ、ほうれん草といった緑黄色野菜を美味そうに頬張っているだから、 その興奮度は計り知れない。 「神代教諭、ドレッシングのおかわり出しますから、こちらを向いて口開けてください」 「はむっ、むぐっ……ふぁぁひ……っ」 サブロウの指示に応じて、シオリはくぱっと大きく口を開いた。 その中にはまだ咀嚼し切れていない野菜が残っていたが、構わずペニスを迎え入れ、 グチャグチャと掻き回すように口内ピストンを始めた。 「んぐっ、もふっ、んもっ、もっ、ちゅうう〜〜っ、ぢちゅうう〜〜っっ……」 「ふぅ、これは中々っ、サラダの食べ滓がチ●ポに当たって、良いですね……っ」 ソファーの前で立ち上がったまま、サブロウはシオリの口内目掛けて、ズンズンと腰を振っていく。 その隣では寝不足だったせいか、射精を終えてぐうぐうと大きないびきをかきながら寝入っているジロウの姿もあるが、 二人の視界にはまるで入らない。 「そろそろ射精しますから、強めに吸ってください……っ、くぅっ!!」 「むぐっっ!? ……ちゅううううう〜〜〜〜っっ、ずじゅううう〜〜〜っっ!」 深々と突き入れられたペニスから精液を絞り取るように、シオリは膨らんでいた頬を目一杯窄めて最後の刺激を与えた。 刹那、その圧搾感を跳ね除けるようにしてペニスが爆ぜ、新たなドレッシングをぶち撒ける。 「んんっっ!!?」 びゅるるるっ、びゅるるるるっ、びゅぶっ、ぶびゅびゅぅっっ。 大量に注がれていく精液を喉へと通すことはせず、狭い口内に全て溜め込む。 やがてペニスの跳動が緩やかに終わると、シオリはゆっくりと頭を動かして抜き去った。 「ふぅ……さて、どれだけ沢山ドレッシングが出たか、見せてもらいましょうか」 「……ん」 シオリは小さく頷くと、再びサブロウの前でくぱっと大口を開いてみせる。 その凄惨とも淫靡とも言うべき口内風景は、性倒錯者(パラフィリア)を自称する彼でさえも唸らせた。 「ほほぅ、これはこれは……」 「……ん、んーーっ、ん……っ!」 嘆息を吐きながら見惚れていたサブロウの足を、シオリがパンパンと急かすように叩いた。 早く食したいという気持ちもあるだろうし、このままでは呼吸もままならないという苦しさもあるだろう。 サブロウはやおらに元居たソファーへと座り込むと、下品な微笑みを浮かべながら許可を出した。 「あぁ、いいですよ。ゆっくり味わってから食べてくださいね」 「んぐ……っ」 すぐにシオリは口を閉じると、瞳を伏せながら咀嚼を始めた。 「むぐっ、もぐっ、ぐっちゅぐっちゅっ、じゅずずっ……」 頬をリスのように膨らませながら、時折汚らしい汁音を響かせつつ、精液入り緑黄色サラダを食していく。 「んぐ……っ、ごく……っ、ごくんっ……、ぷはぁ……っ」 やがて盛大に喉を鳴らしながら食べ終えると、シオリは閉じていた瞳を開き、 性臭立ち込める口を開いて満足げに呟いた。 「んっ……ま、まぁまぁ美味しかったわ……ぺろっ」 指先に滴った残りの精液まで余さず舐め取る淫らな様を見て、 対面しているサブロウは勿論、食卓から始終様子を窺っていたタロウも股間を熱くせずには居られなかった。 「あれだけ嫌がっていたのに、人間変わるモンッスねぇ」 すっかり冷めてしまったレーズン食パンを摘んで口に放り込みながら、タロウがボソリと呟く。 復讐という名の陵辱計画は、順調を通り越して悋惜(りんしゃく)すら覚える始末だ。 「……そろそろ、仕上げの段階かな」 誰にも聞き取られないよう、口の中だけで囁きながら、タロウは五指を指折り数えた――。 update:2015.09.17


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